チェチェンからの“刺客”説首相派武装勢力の恐怖

2007年1月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 ロシアの女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤ氏の暗殺と、ロンドンで起きたロシア人元スパイ、リトビネンコ氏の怪死で、チェチェン紛争との関連が国際社会の注目を集めている。英紙ガーディアンが、この2氏とチェチェン反政府派武装勢力の亡命幹部が一緒に写った写真を報じたからだ。 チェチェン共和国のカディロフ首相は自身も武装勢力出身だが、ロシア当局と協力して徹底した反政府派武装勢力の掃討作戦を敢行、首相派武装勢力「カディロフツィ」が各地で住民に暴力を働き、問題視されている。彼らに批判的だった記者や元スパイの死から、カディロフツィが口封じに関与したのではないかとの観測が出ている。 チェチェンの反政府派武装勢力狩りは、06年だけでも11人の幹部を含む55人を殺害、400人以上を逮捕した。11月26日にはダゲスタンでFSBが特殊作戦を実施、反政府派武装勢力幹部アブー・ハ ………

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