2007年1月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
英対外諜報機関MI6は、ロシアの元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏の死因となった放射性物質「ポロニウム210」は、中国製の可能性があるとみている。ポロニウム210を殺傷力のある武器に転換できる技術を持つ研究所は、米国以外には中国ぐらいしかない。ポロニウム210はまた、中国の宇宙開発計画でも使用されている。 在モスクワのMI6諜報員は、中国の諜報機関を通じて、微量のポロニウム210がロシア連邦保安局(FSB)の手に渡ったとみている。そしてリトビネンコ氏の殺害を実行したとみられているのが、FSB内の「S部門」と呼ばれる特別作戦部隊。プーチン大統領は、FSBの前身であるソ連国家保安委員会(KGB)長官に就任する前はこの部門に勤務しており、中国のインテリジェンス関係者と緊密な関係を築いていたという。 85年に英国に亡命するまでKGBロンドン主任だったオレグ・ゴルディエフス ………
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