ハーグ戦犯法廷という「出口なき迷宮」

第二のミロシェビッチか。命懸けでハンストを続けるセルビア人被告が暴いた偏向と矛盾。

2007年1月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

 オランダのハーグに設けられた国際戦犯法廷で、一人のセルビア人がハンストを行った。極右民族主義をとるセルビア急進党(SRS)のヴォジスラヴ・シシェリ党首(52)である――そこに戦犯法廷の矛盾が凝縮している。 11月27日に彼の公判が始まったが、11日からハンスト中のシシェリは姿を見せなかった。収監者に保障される基本的権利に基づく被告の要求すべてが、まず満たされるべきだとして出廷を拒否したのだ。 これに対して、国際戦犯法廷は適切な回答を与えず、シシェリが自身を弁護する権利を否定して、かわりに被告が会ったこともない英国人を代理人に立てたのである。 シシェリは体重をかなり減らし、体力も低下している。SRS党員やセルビア一般市民の一部は、食べ物を口にせず医者の診察も拒否して水を飲むだけのシシェリはそう長く生きられないとみて、国際戦犯法廷による新たな犠牲者となる ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。