安倍「対中」外交の近視眼

沈黙は愚。日本は堂々と民主化を説け。さもないと「歴史問題」に逆戻り。中国から届いたメッセージ。

2007年1月号 GLOBAL [チャイナ・リスク]

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 日本の安倍晋三首相が就任直後に中国を訪問し、多くの人がこれを中日関係改善の契機になるとみている。中日関係は確かに一種の不正常な状態にあり、両国の関係改善が求められている。では、その「正常な」状態とは何なのか。 多くの人々が「正常」とみなしてきたのは、1970年代以降の大部分の時期に呼びかけてきた熱烈な「友好」状態である。そこでの関係改善とは、かつての「熱烈友好」状態に復することを意味する。しかし、中日関係をどう改善すべきか、改善の基準とは何なのか――これらの問題を彼らはクリアしていない。 中国と日本が国交を回復し、外交関係を樹立した72年は、冷戦の最盛期だった。当時の日本、米国、中国は「共通の敵」ソ連を抱えていた。米中日3カ国ともそれぞれ国益を異にしていたが、対ソ連ではおおむね共通の立場から出発し、共通の論理と言葉を用いた。この共通の論理と立 ………

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