ソニーが提供する電子マネーの根幹技術に致命的欠陥。「エディ」「スイカ」「おサイフケータイ」……に計り知れないリスク。
2007年1月号 BUSINESS [企業スキャン]
パソコン用リチウムイオン電池の発火問題、ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の部品不足に伴う出荷の遅れなどで屋台骨がきしみ続けるソニー。深刻な品質問題を抱える同社に新たな難題が浮上した。ソニーの誇る非接触IC技術「FeliCa(フェリカ)」の暗号が破られたのである。フェリカは「エディ」や「スイカ」、「iD」などの電子マネーの根幹を成す技術。この暗号が突破されれば偽の入金でJRの列車に乗車でき、買い物もできてしまう。フェリカと連動した決済システムも危うい。技術のソニーはどこへ行ってしまったのか。 ソニーは10月の人事で中鉢良治社長を「技術開発本部担当」とし、半導体や電池などは中川裕副社長の担当に移った。中鉢社長はエレクトロニクス最高経営責任者でもあったが、井原勝美副社長が家電事業全般を統括するようにした。品質管理体制の強化が狙いと繕ってはいるが、実 ………
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