NTT「デマンド交通」が自治体の批判の矢面に

2007年1月号 連載 [LOCAL EYE]

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「デマンド交通システム」と呼ばれる事前予約型の乗り合いタクシーを導入する動きが近年、過疎の町村などで広がっている。乗り合いながら、客の電話一本で戸口送迎するタクシーの便利さを、路線バス並みの低料金で実現するとあって、お年寄りたちの移動手段として重宝がられている。だが、システムの市場で独占に近い圧倒的なシェアを占めるNTT東日本に対して「費用がかかりすぎる」との批判が専門家らの間で上がり、同社は矢面に立たされている。 同システムの導入地域は現在、東日本を中心に約40カ所。うち、NTT東は2001年の福島県南相馬市(旧小高町)を皮切りに29カ所にシステムを売り込んできた。 システムはCTI(電話番号登録システム)、GIS(地理情報システム)、GPS(全地球測位システム)の三つからなり、導入費用は調査費を含め約1500万円。通信費・保守費は年間平均150万円程度で、さらに ………

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