「ポスト秋山」が消えた関経連

井上ダイキン会長の固辞でトップ人事が振り出しに。「秋山続投」やむなしか。

2007年1月号 BUSINESS

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 関西財界の頂点に位する関西経済連合会が大揺れに揺れている。秋山喜久会長の後継者と目されていた副会長の一人、井上礼之・ダイキン工業会長が、ここに来て次期会長への就任を固辞する姿勢を鮮明に打ち出したためだ。秋山氏は「副会長らの意見が一致した候補にお願いに行く」として、井上氏を説得する構えを崩していないが、財界筋では「ポスト秋山は振り出しに戻った」との見方がもっぱらだ。関西財界の地盤沈下を象徴する人材不足は深刻さを増すばかり。井上氏にしても「対抗馬のいない本命」と揶揄されてきた。「その本命まで脱落では、ポスト秋山は秋山さんしかいなくなってしまった……」と皮肉とも同情とも取れる声が広がる始末だ。

据わりがいい松下正幸氏

「徹底して固辞したい」。11月14日のダイキンの中間決算発表。詰めかけた記者に向かって、井上氏は待ち構えていたかのように切り出した。「9月末に関西電力に行 ………

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