「兵形象水」の進化を考え抜く
2007年1月号 連載 [経営者のひきだし 第9回]
経営に、スピードが不可欠の時代だ。ただ、世の中の変化に追いすがるだけのスピードでは、いつか、振り切られてしまう。必要なのは、変化と「共振」し、自らが変化の一部にまでなり切ることだ。 19世紀に「進化論」を唱えたチャールズ・ダーウインは、こう記した。「この世に生き残るものは、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」 21世紀のいま、この言葉が、改めて光を放つ。01年9月、小泉前首相が所信表明で、改革の必要性を訴えるために引用した。だが、その数年前から口にしていたのが、この人だ。 奥田務さん。 大丸の会長兼CEO。百貨店業界で、経営改革の先頭を走る。 世の中の変化をつかむために、ともかく、じっとしていない。何か新しいものができたと話題になれば、必ず、行ってみる。「いい話」を耳にしたら、聞 ………
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