新聞界から「博多再興」の男気

2007年1月号 連載 [CHALLENGER]

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 横浜市長の「中田宏」の「中」を「吉」に変えると、「吉田宏」になる。その吉田氏(50)が12月7日、福岡市長に就任した。東西で成長を続ける大都市を率いる若手市長として注目される両氏は、名前こそ一字違いだが、歩んだ道は大きく異なる。 吉田氏は北九州市出身で、慶応大を経て、福岡を中心とする九州のブロック紙「西日本新聞」に入社。36歳の若さで社説の執筆を任され、40代で経済部長に昇格するなど出世コースを歩んでいたが、関係者は「本人は『もっと大きな仕事を』と政界転出の機会を常々狙っていた」と解説する。 実は2年ほど前は、郷里・北九州の市長選に立候補する意向だった。現市長の末吉興一氏(72)からの禅譲を期待していたが、吉田氏の最大の理解者であり、スポンサーでもあった地元の東証1部上場企業のオーナーが急逝。末吉氏も5選出馬を目指したため、「政治家・吉田」の夢はい ………

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