「求人、35歳まで」は不可英国で雇用の年齢差別厳禁

2006年12月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 10月1日、英国で年齢を理由にした雇用上の差別を禁止する法律が施行された。性や人種差別、同性愛者差別を禁じるのと同様、「常識を法律化したもの」と政府は説明している。英国でも高齢化が進み、2020年に50歳以上の労働者が3分の1近くを占めると予想される中、高齢労働者を確保せざるをえない状況が背景にある。 これに伴い、日本の求人広告で見られる「35歳まで」などという直接の差別は言語道断。「エネルギッシュでダイナミックな」「経験を積んだ熟練の」などといった形容詞も差別を示唆するとみなされることになった。広告で一定の年齢層の人物写真を使うことも違法の可能性があるほか、応募用紙で、生年月日や期間を明記した学歴・職歴を問うことも差別とみなされる。 若年を理由に昇進対象とされない場合も違法となる。雇用主が年齢を理由に解雇などの行動に出る場合は「客観的な正当化」 ………

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