米中手打ちの裏にもう一つの「黙契」

2006年12月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第8回]

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 TOKYOのインテリジェンス市場がいま殷賑(いんしん)をきわめている。北朝鮮の核実験をめぐって、さまざまな情報が売り買いされ、沸き立つような盛況ぶりだ。だが、いかなるインテリジェンスと引き換えに、どこでディールが成立したのか、誰ひとり語ろうとしない。そこはプロフェッショナルだけの世界なのである。「シベリアの毛皮商人になったような気がしてしまう。東京にくるだけでこんなにたやすくネタが手に入るのはいささか気が引ける。『チャタムハウス(王立国際戦略研究所)でこんな情報を聞いたのですが、むろんご存じですね』――と持ちかけるだけで、貴重なインテリジェンスが転がりこんでくるんだからなあ」 先週ロンドンからやってきた手練れの情報関係者の率直な述懐である。ラッコの毛皮には純金の重さに匹敵する価値がある。その事実に気づいていないギリヤーク人と取引をする後ろめ ………

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