「リース会計基準変更」の火砕流

簿外処理や節税の恩恵を剥奪。日本航空ら巨額債務企業はどうする?

2006年12月号 BUSINESS

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 リース業界の再編が加速している。三井住友フィナンシャルグループと住友商事が10月中旬、系列リース会社を2007年度に合併させると発表したのが皮切りだった。住友信託銀行は関連リース会社を完全子会社化。三菱UFJフィナンシャル・グループのリース大手、ダイヤモンドリースとUFJセントラルリースも来年4月の合併を発表した。背景にはリース会計基準の見直しがある。 ダイヤモンドリースの小幡尚孝社長は10月19日の合併会見の席上、「(会計基準が変わるから)合併するわけではない」としながらも、「影響がないわけではない」と述べた。 設備投資の拡大を受け、リース取扱高は順調に拡大している。それでも各社は、会計基準が変更されると銀行や信販会社に対する優位性が失われることを見越し、動き始めた。

リース料の損金参入廃止

 今回の会計基準変更は、ファイナンスリースの例外規定廃止に尽きる。ファイナンスリ ………

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