永守日本電産が進軍ラッパ!

めざすは売上高1兆円。元三菱証券社長を「知恵袋」にM&A戦略が加速。

2006年12月号 BUSINESS

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 日本電産のカリスマ創業者、永守重信社長(62)が、お得意の進軍ラッパを再び吹き始めた。10月20日、午後3時半。東京・日比谷の帝国ホテルの会見場は記者や証券アナリストで立錐の余地もなかった。開口一番、永守は宣言した。「しばらく休んでいたM&Aを再開しました」 永守と言えば「企業再建の達人」。わずか30有余年で日本電産を国際的な電動機メーカーに育て上げた。ハードディスク駆動機(HDD)は世界シェア70%を握る。2007年の連結売上高5800億円、営業利益650億円を見込む。 28歳の時に裸一貫で創業。15年後の1988年に大阪証券取引所第2部と京都証券取引所に上場。その10年後の98年に東京証券取引所第1部、01年にはニューヨーク証券取引所に上場を果たす。 急成長の原動力となったのが永守流のM&A(企業の合併・買収)戦略。初っ端は上場前の84年、米国トリン社のファン部門を480万ドルで ………

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