NEC――米国「上場廃止」の非常事態

SECと会計事務所に翻弄され中間決算ができないパニック状態。ハゲタカの餌食となった三洋電機の二の舞いか。

2006年12月号 BUSINESS [企業スキャン]

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「俺は黒ちゃんが好きだから面と向かっては言わないけれど、富士通はずるい。会計基準が違うのに、同じ土俵で評価されちゃかなわんよ」 NECは2005年3月期決算で営業利益で富士通に抜かれ、同年7月には株価でも追い越された。当時の社長、金杉明信(現副会長)は悔しまぎれに漏らしていた。 金杉と「黒ちゃん」こと富士通社長の黒川博昭は、IT(情報技術)バブル崩壊後の03年に相次いで社長に就任した。経営課題はともにリストラ。2人には「社長になりたくなかったのに祭り上げられた」という共通点があったせいか、ウマが合った。学生時代の金杉は重量挙げの選手。黒川は山岳部だった。差しで酒を酌み交わせば、「重いモノを持ち上げるのが得意なのと、重いモノを担いで歩くのが得意な奴が、同じタイミングで荷が重い会社の社長になるとは、運命を感じるなぁ」などと意気投合していた。 ところが、金 ………

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