2006年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
安倍晋三首相が日米関係の再構築に本腰を入れようとしている。小泉純一郎前首相とブッシュ大統領の個人的な友情に支えられてきた日米同盟だが、小泉氏は退任したうえ、2年後の大統領選で民主党が8年ぶりにホワイトハウスを奪還する可能性が出ていることが背景にある。 知日派の代表格だったアーミテージ元国務副長官が米中央情報局(CIA)の秘密工作員実名漏洩事件への関与で、「事実上、失脚した」(日米外交筋)ことも影響している。さらに、アーミテージ氏系で米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長だったマイケル・グリーン氏も4月にホワイトハウスを去った。ブッシュ政権での日本通は事実上、皆無になった。 こうした状況を踏まえ、安倍首相は、谷内正太郎外務次官に日米人脈の立て直しを指示。世耕弘成首相補佐官も、ワシントンポストやニューヨークタイムズのほか、3大ネットワークやCNN ………
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