2006年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
JR東日本企画など屋外広告業者らでつくる「東京屋外広告ディスプレイ健康保険組合」の預金約6億円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた社会保険庁OBの武蔵克之・元常務理事の裁判が続いている。疑惑の「健保問題」と、「安倍首相側近の下村博文官房副長官との関係が取り沙汰されている」(同健保関係者)。7万人の加入者を持つ同健保は、「東京ディスプレイ協同組合」が設立母体。下村氏は同組合の顧問を99年から務めている。 この横領事件は、神奈川県に同健保の保養所を建てる際、建設トラブルの解決のため、武蔵被告が自称コンサルタントに11億5千万円を渡したのが発端。同健保は99年7月、不正に気づき提訴した。武蔵被告に10億2200万円の損害賠償が命じられ、最高裁で確定。刑事責任も追及され、時効分を差し引いた額で争われている。 過去の話と済まされそうだが、02年8月に同健保理事 ………
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