日弁連に「懲戒裁量権」最高裁判決を危ぶむ声

2006年12月号 DEEP [ディープ・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 9月中旬、「最高裁が初判断、弁護士会に広い裁量権、不服の弁護士逆転敗訴」と新聞各紙が報じた判決が波紋を広げている。 敗訴したのは国際企業法務に詳しい古木睦美弁護士(24期)。米国法人から「依頼した案件において交渉相手からも手数料をもらっていた」と懲戒請求され、所属する第二東京弁護士会から業務停止3カ月などの処分を受けた。日弁連もこの処分を追認した。不満に思った古木弁護士が控訴。東京高裁は「外為法の大口送金規制があるため解決金を分割して送金しようとしたもので非行にあたらない」と、日弁連の判断を覆した。日弁連は弁護士全員が加入する弁護士の自治団体。当然、高裁判決でケリがついたと思われた。ところが、日弁連は前代未聞の上告。組織を挙げて反撃に出た。その結果が冒頭の逆転判決。日弁連は最高裁から「懲戒裁量権」のお墨付きを得ることに成功した。 人権擁護 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。