ロシアがウラン開発で日本に投げた「餌」

原発に依存せざるをえない日本の足もとを見た。住商、関電に続き、三井物産もありつく。

2006年12月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

 今年1月、住友商事と関西電力がカザフスタンで初めてウラン鉱床の開発権益を獲得したのに続き、三井物産も10月5日、ロシアのウラン未開発鉱床開発の独占交渉権を得た。これは何を意味するのだろうか。 三井物産がロシア連邦原子力庁傘下の原子燃料会社テクスナブエクスポルト(通称テネックス)と合意したもので、場所はシベリア北東部サハ共和国にあるユージュナヤ鉱区。テネックスと事業化調査を共同で行い、将来、同プロジェクトに25%未満の割合で参画する交渉権を得たということである。  現在、日本のウラン消費量は年間約8千トン。ほとんどを海外からの輸入に頼っている。電気事業連合会の2004年度の集計によると、内訳は豪州33%、カナダ27%、ナミビア16%、ニジェール13%、アメリカ7%、その他が4%となっている。 しかし、カザフとロシアで立ち上がった今回のプロジェクトが順調に進 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。