佐藤栄佐久の「遺産」福島県大型店制限条例

2006年12月号 連載 [LOCAL EYE]

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 福島県の佐藤栄佐久知事が県発注工事に絡む談合事件で辞職、逮捕に追い込まれた。30年前にも当時の木村守江知事が贈収賄事件で逮捕されただけに、同県の汚職体質は依然変わっていないと指摘する関係者が少なくない。だが、「改革派知事」が世の話題をさらう中で、佐藤前知事が5期18年の在任中に独自色を打ち出し、地味ながらも存在感を示してきたことは否定できない。 道州制論議や原発問題など国への異議申し立ては記憶に新しいところだが、国の法制度を変えるきっかけをつくった「遺産」として注目されるのが、郊外大型店の立地を規制する「商業まちづくり条例」制定である。都道府県による土地利用の広域調整に先鞭をつけた条例として、国の「まちづくり3法」の見直しに大きな影響を与えた。 この条例は知事辞職表明後の10月1日に施行されたばかりだが、「生みの親」の重しがなくなったためか、 ………

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