白頭山周辺で中国軍事演習中韓“摩擦”顕在化の兆し

2006年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 歴史認識問題においては日本批判という点で歩みを同じくしているかに見える中国と韓国だが、現実には亀裂が表面化しつつある。複数の情報筋によると、中朝国境の白頭山(ペクトウサン)(中国名=長白山)周辺で、今年に入り人民解放軍による軍事演習が頻繁に行われているほか、9月末にはこの地域を統括する吉林省・長白山保護開発区管理委員会が、韓国資本によって建設された登山路入り口の宿泊施設をすべて撤去すると通告。韓国国内で大きな反発を呼んでいる。 そもそも2年前に、中国外務省がウェブサイトで高句麗(紀元前1世紀~紀元7世紀)の朝鮮半島帰属を認めず、自国領として掲載した時点から歴史認識をめぐる係争問題へと発展していた経緯がある。韓国側の反発を受けて、中国側が8月末、事実上和解に応じて決着したはずだった。ところが、9月に入り中国の大手サイト「百度」が「古代朝鮮三国 ………

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