ご満悦の尾身財務相後継者は長女で決まり

2006年11月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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 森派の重鎮、尾身幸次氏が安倍政権で財務相に就任した。同派閥の福田康夫氏ではなく、早くから安倍支持を明確にした「読み」が奏功、論功行賞で重要ポストを射止めた。いきなり法人税減税を示唆するなど「成長重視」を強調して増税一辺倒の財務省を牽制し、安倍親衛隊ぶりをいかんなく発揮している。 実は、尾身氏の思惑ではとっくに財務相に就任しているはずだった。01年4月発足の小泉政権で科学技術担当兼沖縄北方担当相に就いた同氏は、翌年9月の内閣改造では「財務相か経産相への横滑り」と当て込んでいた。改造当日は大臣室を番記者らに開放し、通産省の後輩、細田博之氏が官邸へ呼ばれるテレビ映像を見ても、「細田くんも入閣か」と余裕綽々だった。ところが官邸から連絡が来ない。そればかりか細田氏が後任の科技相に決まり、自らは閣外へ去ることが判明するや、「引っ越しだ!」と大声で秘書 ………

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