“外資系”に狙われた地元最大のゼネコン。沖縄電力が「白馬の騎士」となる条件は選挙応援か。
2006年11月号 DEEP
圧倒的な知名度を誇り、“目立つ”知事の代名詞だった長野県知事、田中康夫がついに敗れた8月6日。勝ったのは大臣経験者とは言うものの、69歳になる村井仁・元衆院議員であった。長野県民が積極的に村井を選んだというより、むしろ田中への不信任投票でもあったと言えよう。 深い皺が刻まれた顔をくしゃくしゃにして喜ぶ老政治家を、テレビ画面でじっと見つめる経営者がいた――沖縄電力会長、仲井真弘多(なかいまひろかず)である。村井仁の勝利で彼はひとつの重大な決断に踏み切った。 3期目の不出馬を宣した稲嶺恵一知事の後継を選ぶ11月19日の沖縄知事選に、仲井真はこの後でついに出馬を決意するのである。 彼が迷っていたのは、8月19日で67歳になる自らの高齢ばかりではない。田中が長野県民に見放される約5カ月前の3月21日、沖縄経済界はあるニュースに揺れた。企業再生を手がける東証1部上場 ………
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