失笑買う「贋作天国ニッポン」

わが国の鑑定作業は漫画じみた○×式の多数決。芸術大国のフランスとは雲泥の差。

2006年11月号 DEEP

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 やや旧聞となったが、芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれた洋画家の和田義彦に盗作疑惑が持ち上がり、賞が取り消しとなった。「これほど酷似したケースは世界的にも類を見ない」と非難された。 しかし、こうした和田の作品を、多くの美術関係者が持ち上げ、画商は高値で扱ってきた事実を忘れてはならない。例えば、美術評論家の米倉守だ。和田は2002年、安田火災(現・損保ジャパン)東郷青児美術館大賞を受賞しているが、選考委員を務めた米倉は「骨太な表現と変化に富む内容は圧巻」などと、歯の浮くような賛辞を贈っている。 もともと米倉は、朝日新聞の美術担当記者だった。ところが、彼の書いたゴッホ展に関する記事が、文芸評論家の加藤周一の文章の丸写しだったことが発覚。「盗作の事実」を認め1990年に退職。この不祥事にもかかわらず、その後、多摩美術大学教授、松本市美術館館長に就任して ………

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