2006年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
関西経済連合会の秋山喜久会長は今年、関西電力会長から相談役に退いた。一昨年に起きた美浜原子力発電所での死亡事故の経営責任を後ればせながら取ったのだ。 しかし、関経連会長職は手放さなかった。関電本社には、相談役のフロアがあるにもかかわらず、会長室をそのまま使い続けている。関経連会長でいる間は、関電会長室の看板を掛け替えてでもデンと居座る構えだ。 この潔くない態度が関電と関経連の威信を傷つけているのだが、当人にその自覚はない。引き受け手のいない関経連会長を務めてやっている、くらいのつもりかもしれない。来年にはダイキン工業の井上礼之会長が関経連会長に就任するのは既定路線。だが、言質を与えればだれも相手にしてくれなくなるのが分かっているから、ぼかし続けている。 ………
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