竹中工務店の「業務協力費」1億円はどこへ消えた

2006年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 関西外国語大学(大阪府枚方市)の新校舎建設を受注した竹中工務店が、地元業者に支払った約1億5千万円とされる「業務協力費」が波紋を広げている。受取先の建設会社社長は「協力費のうち1億円を仲介者に渡した。市議にも一部渡っているはず」と主張しているが、仲介者側は「受け取った覚えがない」と否定、民事訴訟に発展したのだ。1億円はどこへ消えたのか。 問題になっているのは、01年に完成した関西外大中宮学舎の新築工事。大学側が建設機械メーカーの工場跡地を取得し、2000年に竹中工務店などが落札、着工した。総事業費約600億円のうち竹中の受注分は約90億円とされる。この入札の前に竹中は、大阪市内の建設業者との間で「工事を受注した場合は、斡旋手数料として工事請負代金の2%以内を支払う」とした「業務協力契約書」を交わしている。 これに従い、落札後の2000年5月から02年2月まで ………

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