2006年11月号 連載 [隗より始めよ]
アメリカ経済は、ITバブル崩壊後の減速から見事に立ち直った。住宅投資が経済成長のエンジンとなり、アメリカばかりでなくその後の世界経済を牽引してきた。アメリカの消費者が多額の借金を抱えながらも、旺盛な使いっぷりを示してくれたおかげである。 住宅投資の拡大は消費の増加につながる。家が新しく、かつ広くなると、食器やタオル等の生活用品を揃えたり、テレビ等を最新モデルにしたり、はては自動車まで買い替えたりする。それだけではなく、アメリカでは快適な住まいを求めて、家そのものや庭の手入れなどに相当のおカネと時間をかけている。 しかし忘れてならないのは、日本や中国をはじめとするアジア諸国が果たしている役割だ。アジアの黒字国がせっせと製品と資本の輸出を行い、自国で使って生活を豊かにすることなく、アメリカ経済を支えている。こんな割に合わない役割を各国が許す ………
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