「ロシアの下腹」グルジアに戦雲

カフカスに打ち込まれたNATOの「楔」。エネルギー覇権に風穴をあける要衝は一触即発。

2006年11月号 GLOBAL

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 人口わずか450万人のグルジアは黒海とカスピ海のあいだの山岳回廊カフカス(コーカサス)にあり、人口1億4千万人の広大なロシアからすれば、取るに足らない存在だ。ところが、旧ソ連に属していたこの二つの共和国が一触即発の緊張状態に入っている。地政学的な対立や外交上の応酬にとどまらず、いつの日か軍事衝突に発展しかねない。 9月27日、グルジア警察は4人のロシア軍将校をスパイ容疑で拘束した。ロシア政府はこれを「国家的テロ」として、グルジア政府の反ロシア姿勢を示すものだと非難した。 ロシアは直ちに強硬措置をとる。大使召還、外交官と家族の引き揚げ、グルジアと周辺国をつなぐ全陸海路および連絡網を遮断、郵便までストップさせた。グルジア人へのビザ発給を停止、モスクワにあるグルジア関連企業も閉鎖、ロシアからグルジアへの銀行送金も停止措置をとると迫った。ロシア国内の1 ………

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