新・新聞に社運賭ける産経

2006年11月号 連載 [メディアの急所]

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 産経新聞社が「社運を賭けて」(住田良能社長)、11月1日に新・新聞「サンケイエクスプレス」を発刊する。 ニュース媒体として急成長を遂げたインターネットの攻勢で、新聞の将来はないといわれるご時世。東日本の夕刊を廃止した産経も大手紙との競合や広告不況に四苦八苦なのに、なぜ、今さら紙媒体なのか。同業はもとより販売店、産経グループでさえ疑問を抱く向きは少なくない。 エクスプレスはタブロイド判32ページの日刊紙。横組みで、記事の大半は産経、サンスポ、夕刊フジといったグループ媒体からの転用。一部70円、月ぎめ1680円。産経より値段は安いが、逆に高級紙路線を狙い、今の新聞に飽き足らない読者層や、新聞離れが進む団塊ジュニア、女性がターゲット。 産経の某幹部が打ち明ける。 「一部70円の新媒体が売れたら、本紙(産経新聞)の部数が減るから、収入減となる販売店は本気 ………

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