2006年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本経団連は、御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)が5月末の就任時にぶち上げたスローガン「イノベート日本」を公式の場で使用せず、今後は「希望の国」に一本化することを決めた。成長戦略の中核として最近、政府・経済産業省が鳴り物入りでまとめた「新成長戦略」のキーワード「イノベーション」と符合しているだけでなく、ブッシュ政権が競争力強化戦略として04年末に公表した構想「イノベート・アメリカ」とも酷似しているためだ。「パクリではないか」と一部で揶揄され、引っ込めたようである。ただ、「希望の国」ではインパクトに欠けるため、来年初めにもまとまる御手洗ビジョンを待って、新たなキャッチフレーズを打ち出したい考えだ。 ………
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