2006年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]
千葉県内で行われた談合が捜査線上に浮かんでいる。舞台となったのは、同県下の自治体が発注した清掃工場建設案件。総事業費が100億円を超える巨大ビジネスだ。 01年の指名競争入札では大手重電メーカーや鉄鋼メーカー、プラントメーカーなど約10社が名乗りを上げた。当然のごとく受注調整が行われ、ゴミ焼却プラントメーカーのH社が落札した。これだけなら並の談合だが、この受注決定プロセスに「地元代議士が深く関与した」と関係者は打ち明ける。 H社は、千葉県政財界に強い人物を通じて、この代議士を紹介されたという。清掃工場の処理方式は複数あり、自治体がどの方式を採用するかで入札参加業者が決まるが、H社は自社が推進する方式が採用されるよう代議士らに働きかけ、希望がかなったという。 処理方式の決定については代議士から直に連絡があり、H社幹部はすぐさま事務所を訪問し、代議 ………
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