刀剣保存協会の「お家騒動」に頭を抱える文化庁

2006年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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「公益財団法人改革を目前に控え、各財団がイメージアップに躍起ななか、あれほどの独自路線は見事というか、度胸がいいというか……」。こんな微妙な評価を受けているのは「日本美術刀剣保存協会」(東京・代々木)だ。刀剣マニア以外には有名な財団とは言い難いが、歴代会長が税制問題のドンだった故・山中貞則代議士、故・橋本龍太郎元首相と聞けば、政界から一目置かれる存在だと分かるだろう。 同協会では、マニアから持ち込まれる刀剣の等級審査を手がけている。「等級次第で刀剣の値段は数百万円にも、1千万円以上にもなる。ある意味、巨大な権限です」(刀剣愛好家)。その協会が以前、幹部の親族の刀剣を審査していたことがばれて、監督官庁の文化庁から「不透明だ」とお灸を据えられたことがあり、01年に「今後は役員、その親族、審査員の刀剣審査は行いません」との誓約書を提出した。 とこ ………

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