編集後記

2006年10月号 連載 [編集後記]

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 8月末、若いブロガーの「靖国」勉強会に講師で呼ばれた。政治色はなさそうなので、出てみる気になった。本誌前号で一行も靖国を取り上げなかった贖罪でもある。無関心だったわけではない。編集作業がお盆前で、小泉首相の参拝が「ファクツでなく仮定になる」事情がひとつ。どの総合誌も騒ぐから一誌くらい「へそ曲がり」がいていいとも思った。 ▼でも、ほんとうは「富田メモ」報道のあとで、磯部浅一中尉の手記を思い出したからだ。「吾人は進化の聖戦を作戦指導する先覚者だった筈、されば元老と重臣と官憲と軍隊と裁判所と刑ム所を討ちつくして、天皇機関説日本を更に一段階高き進化の域に進ましむるを任とした。然るに天皇機関説国家の機関説奉勅命令に抗することも為し得ずに終わりたるは、省みてはづべき事である」……。 ▼磯部は二・二六事件の首謀者の一人である。手記は獄中で書かれ、日付は1 ………

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