トヨタとJR東海が確執「日本のイートン校」危うし

学校運営のキーマンが去った。エリート校の行く末に「黄信号」が点る。

2006年10月号 DEEP

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 トヨタ自動車を中心とする好調な自動車産業を背景に我が世の春を謳歌する中部財界がたどり着いた究極の事業が、中高一貫教育の学校法人・海陽学園の設立だ。国際的に活躍できる次世代のエリート育成を目指し、英国のエリート養成機関にならった「日本のイートン校」という触れ込みだった。 しかし、その海陽学園を巡り、中部財界に軋みが生じ始めている。震源地は皮肉にもトヨタ自動車とJR東海。単に“財界の確執”で済ませるわけにはいかない。中部財界の一部では「この調子で建学の精神を守っていけるのか」という冷ややかな声が出ている。 愛知県蒲郡市の三河湾を見渡す約20万坪の埋め立て地。バブル時代、トヨタやJR東海などの有力企業や愛知県と蒲郡市が出資した第三セクター、蒲郡海洋開発がリゾート用地として埋め立てた。その一角を約40億円で海陽学園が買い取り、学校を設立。4月8日に第1期 ………

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