玉石混交の薬学部 「6年制移行」の波紋

2006年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 従来4年制だった大学薬学部の修業年限が6年制主体に移行し、今年4月に入学した学生がその1期生になった。ところが、入学志願者が約9万人と前年度を4万人も下回り、大学側は来春入学の受験生集めに躍起になっている。その一方で、開設申請中の薬科大学、薬学部が目白押し。薬学部をめぐる環境激変で、先が見えない状況だ。 現在、薬学部(含む薬科大)は67に及ぶが、このうち03年以降に設置されたのが21校と3分の1を占める。国の新設抑制方針が撤廃されたのと、医薬分業などによる薬剤師の需要増が原因だ。だが、6年間の薬剤師養成コースが今春から適用されて様相が一変した。 全国17の国公立の初年度授業料は一律53万5800円。これに比べ、私学の大半は二百数十万円が相場。6年間で平均千数百万円の学費を要する。ちなみに今春の薬剤師国家試験合格率は74%で、合格者約8200人。新設学部が卒業生を送 ………

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