「諭吉」を火あぶり嘘つき岐阜県庁の「病状」

2006年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 「処理に困って500万円を焼いたり捨てたりしました」。7月に発覚した岐阜県庁の裏金隠しに関する内部調査で、複数の職員がこんな証言をして世間を驚愕させた。「庁内のコンロで1万円札を1枚ずつ焼いた」(県関係者)という。実は、この証言も一部嘘だったことが後に判明。岐阜駅南のソープランド街「金津園」や、県内最大の繁華街「柳ケ瀬」で「諭吉」は消えたとの説がもっぱらだ。食糧費や官官接待が社会問題化した際、裏金の処理に困った揚げ句の「措置」だった。 調査では、カラ出張や偽造領収書で裏金を捻出し、約17億円もの金額をプールしていた。ここまでなら多くの役所でやっている手法だが、岐阜県のやり口が悪質なのは、副知事の指示で裏金のうち約2億7千万円を監査が及びにくい職員組合の口座に移していたこと。隠し口座以外にも、各課が現金で計約十数億円を手元に残していた。幹部の遊興 ………

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