週刊誌憎しの小沢一郎が初の「名誉棄損」訴訟

2006年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 民主党の小沢一郎代表は9月7日、「週刊現代」と講談社に対し、計6千万円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴訟の趣旨は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」所有の不動産について、週刊現代が「小沢氏の隠し資産」とねじ曲げて報道したというもの。小沢氏個人が名誉棄損訴訟を起こすのは初めてという。 05年の政治資金収支報告書の公表が8日にあるため、その直前に提訴に踏み切ったのは、政権交代を目指すうえで、金銭スキャンダルの芽はできるだけ小さいうちに摘み取りたいという強い意志の表れと見られる。 05年の陸山会の収支報告書によると、収入は3億3910万円で、前年の5億8002万円からほぼ4割減った。これは政治団体間の資金移動によるものだ。陸山会の資産は20億円を超えている。小沢氏個人は04年10月に、陸山会に4億円を貸し付けた。陸山会は05年1月、東京都世田谷区の ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。