新官邸の命運を左右するのは昭恵夫人と母の洋子さん。安倍氏は見かけ以上に、その影響下に置かれている……。
2006年10月号 POLITICS [プライムミニスター]
携帯電話のメールを使いこなす首相は初めてだろう。自民党新総裁に選ばれる安倍晋三氏は、官房長官室で一人になると、携帯電話を取り出してメールの受信トレイをチェックする。送信してくるのは、妻の昭恵さんだ。内容はもちろん帰宅途中の買い物リストなどではない。それどころか、夫妻と親しい知人らによると、時々の政治課題について、昭恵さんがアドバイスすることが多いのだという。 例えば秋篠宮妃紀子さまの男児ご出産で、女系・女性天皇を認めるための皇室典範改正は棚上げとなったが、今年2月、ご懐妊が分かった後もなお数日間、小泉純一郎首相は典範改正の国会提出を諦めきれずにいた。引導を渡したのが安倍氏であることは知られているが、ご懐妊報道の直後、安倍氏の背中を押す決め手は、「今すぐ小泉さんに見送りを進言すべきです」という昭恵さんからのメールだったといわれる。
安 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。