2006年10月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
来春の広島市長選で自民党衆院議員広島1区選出の岸田文雄氏を擁立する動きが本格化しそうだ。地元では経済界など保守層の間で革新系現職の秋葉忠利氏に勝てる候補への待望論が根強い。少ない残り時間や地元での知名度から「岸田氏しかいない」という見方が急速に強まっている。 二世議員の岸田氏は当選5回の49歳。早大卒後、旧日本長期信用銀行に入り、衆院議員だった父の死後、後を継いだ。ハンサムな容貌と若さから、地元では「全国区の人気者になる」と期待されていた。当選を重ねて安定感は出たが、永田町では「その他大勢」の中に埋没したままで存在感がない。閣僚経験も副大臣止まりで、「中央では先が見えた」との声もある。 一方、現職の秋葉氏は、社民党の元エース。63歳。数学者として米国の大学で教鞭を執り、CNNの番組でキャスター経験もあるなどの国際派。「原爆忌」の平和宣言で、米 ………
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