物騒なトルコ観光 クルドのテロ活発化

2006年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 トルコといえばイスタンブールの聖ソフィア大聖堂やトプカプ宮殿、奇岩と地下都市のカッパドキアなど日本人観光客には人気の親日国で、今年1月には小泉首相が訪問したばかりだが、このところ物騒になってきた。8月27~28日にかけて観光地やリゾート地3カ所で計5件の爆弾テロが発生し、死者3人のほか英国人10人を含む多数の負傷者を出したのだ。 狙われたのはイスタンブールと、地中海沿岸の保養地マルマリス、さらに南部リゾート地のアンタリア。東部を中心に独立運動を続ける「クルド労働者党」(PKK)の武装組織「クルディスタン自由の鷹」がすぐに犯行声明を出した。隣国イラクでクルド人地域が事実上自治区になりつつあり、イラク国旗よりクルド旗を掲げ出したため、トルコ領内のクルド人にもそれが波及して、PKKのテロを誘発していると見られている。 これまで徹底してPKKを押さえ込んできたト ………

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