イランとヒズボラにIRA高性能「テロ爆弾」

テヘラン入りの6人が伝授した仕掛け爆弾は、戦車も破壊する。新しい「悪の枢軸」が生まれた。

2006年10月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

 英国の対外諜報機関MI6は、アイルランドの過激派テロ組織「継続派IRA」(CIRA、Continuity-IRA)が、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」(神の党)とイラン革命防衛隊に、道路脇に仕掛ける超高性能路肩爆弾(roadside bomb)の製造法の専門知識を供与している証拠をつかんだ。 路肩爆弾はイスラエル国防軍との戦闘で威力を発揮しており、イラクでも英米軍が手を焼き、この3年間で多数の兵士が殺されている手製仕掛け爆弾(IED)の一種である。 米国の監視衛星と、イスラエルの諜報機関モサドからイランに送りこまれた覆面工作員の支援を得て、MI6はCIRAの複数のアイルランド人爆弾製造家を追跡し、テヘラン北部郊外ラビザンにある三つの工場に向かったことを確認した。 このCIRAの6人のチームは、今年はじめにダブリンからフランクフルト経由でダマスカスに向かった。そこからイラ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。