アル・カイダ本体が「死のビジネス」に復帰

やはり英国の旅客機爆破未遂は彼らが直接関与した、とパキスタン諜報機関が突き止めた。

2006年10月号 GLOBAL

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 9・11テロから5年、アメリカの「対テロ戦争」とは何だったのか。 パキスタンの諜報機関幹部や政府筋が明かしたところによると、8月に間一髪で阻止された英国の旅客機爆破テロ未遂事件の裏に潜んでいる司令塔は、国際テロ組織「アル.カイダ」本体の幹部であり、現在、パキスタン当局の取り調べを受けているパキスタン系英国人、ラシッド・ラウフが密接にアル・カイダと連絡を取り合っていたという。 米英両国の捜査でこれが裏付けられれば、9・11の主犯であるサウジアラビア出身のウサマ・ビン・ラーディンと、エジプト人医師アイマン・アル・ザワヒリの最高幹部2人が5年も身を潜めて動けないはずのアル・カイダは、大がかりなテロ計画を直接立案、組織化できるまで劇的な復帰を遂げたことになる。 液体爆弾を機内に持ち込み、大西洋上で10機の航空機を爆破しようとした容疑者たちが英国で一斉に逮 ………

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