松下系も買収してCATVの「一強」だが、忍び寄る通信大手の影。
2006年10月号 BUSINESS
「トリプルプレイ」や「グランドスラム」。通信や放送業界で最近よく使われる言葉だ。多チャンネル放送、インターネット接続、固定電話の三つの一括サービスが「トリプルプレイ」、モバイル(携帯電話)も加えた4点セットを同時提供すればすれば「グランドスラム」という。 昨年7月末に開かれた総務省の情報通信審議会では、難視聴エリアだけでなく、全国で光ファイバーとIP(インターネット・プロトコル)技術を使った地上デジタル放送の再送信を認める方針が打ち出された。この動きによって、通信と放送の融合が加速する。KDDIなどの日本の通信大手(メガキャリア)も「グランドスラム戦略」に意欲を見せ始めた。「トリプルプレイ」を日本で最初に手がけたとされるのがケーブルテレビ(CATV)国内最大手のジュピターテレコム(JCOM、本社・東京都)。今年3月からは、PHS最大手のウィルコムと組んで携 ………
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