2006年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
ここ10年で2人の経団連会長を輩出し、財界をリードしてきたトヨタ自動車の財界離れが加速しそうだ。9月3日から中国を訪れた日中経済協会の訪中団の中にトヨタからの参加者がいないうえ、財界の総本山といわれる経団連会館に出入りするトヨタ関係者がめっきり減っていることが話題になっている。張富士夫トヨタ会長も日本経団連副会長の要職にあるものの、活動の軸足は日本自動車工業会に置いているので、財界での影は薄い。「今までのように目立つと、(現会長の)御手洗さんの存在感がなくなってしまうので、気を使っている」(経団連幹部)との見方がある。一方で、「トヨタは昨年、胡錦涛国家主席と(前経団連会長で現取締役相談役の)奥田さんが単独で会ったことでも分かるとおり、中国はもちろん欧米にも独自のパイプをもっている。永田町もしかりだ。財界でまとまって行動するよりも単独のほう ………
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