2006年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
セブン&アイ・グループが、年に2回必ず開催している「経営方針説明会」が、今秋は見送られることになった。イトーヨーカ堂、セブン―イレブンなどグループ各社の幹部が横浜アリーナを埋める全体会議で、向こう半年の経営戦略を伝達するための重要なチャネルである。鈴木敏文セブン&アイ会長の「大号令」が原動力の同グループにあっては前代未聞の事態といっていい。 折しもイトーヨーカ堂では井坂榮社長が「健康上の理由」で突如退任。後任には店舗開発部門を経て管理本部長を務めていた亀井淳専務が昇格した。井坂氏は、92年以降イトーヨーカ堂社長の座にあった鈴木会長の後を襲い03年に社長に就任。管理部門が幅をきかす風土にあって営業畑のエースとして期待された。だが、就任後の業績は下降の一途。鈴木会長に社員の前で面罵されることもたびたびだった。 不振のヨーカ堂に代わって、セブン& ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。