伊藤忠商事会長 丹羽 宇一郎氏

新首相が語るべきは「夢のある国」の哲学

2006年10月号 BUSINESS [インタビュー]

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 ――「改革」を旗印に掲げた小泉政権の5年間を経済人としてどう評価されますか。 丹羽 改革は時間が経たないと評価できませんが、確かに小泉さんの政治はいろいろ良いことがありました。例えば、官主導から党主導、さらに内閣主導になってきた。国民の前で一日2回記者会見をやるとか、お座敷の密室政治からクリーンになった。けれども改革の丸投げで、官僚から完全に見透かされて骨抜きになってしまう危険性がありました。 ――掛け声の割に成果は乏しかった? 丹羽 新政権はその丸投げを受け止めフォローしないとね。官には慣性の法則があるから、とにかく改革の本丸に迫りなさいと言いたい。本丸は行政改革の中核の公務員改革ですよ。60年間、ほとんど手をつけていない。郵政も道路公団も改革のフリンジ(縁)だね。 ――安倍さんのような若いリーダーが、改革を持続するには何が必要でしょうか。  ………

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