年内再利上げ日銀「板挟み」

景気指標にネガティブな「想定外」が相次いだ。市場は「躁」だが、福井総裁は「鬱」……。

2006年10月号 COVER STORY [水脈ウォッチャー]

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 錯覚とは不思議なものだ。今夏、米国を訪ねた人は、うだるような暑さに閉口したろう。炎天が一段とうらめしく思えるのは、街中に氾濫する「華氏100度」の表示のせいだ。摂氏なら37.8度と知っていても、見るたびに汗の玉がしたたる。 冥王星もそうだ。天文学者たちが惑星から矮惑星に降格したが、冥王星そのものには何の変わりもない。なのに、なぜか遠くの冥府に消えてしまった気がしてしまう。 それと同じことが債券市場で起きた。8月25日、総務省は7月の全国消費者物価指数(CPI)を発表した。生鮮食品を除く総合(コア指数)は「2005年を基準として前年同月比で0.2%上昇」と発表されるや、「デフレ脱却シナリオに逆風」と見た債券市場は大フィーバーする。9月1日には10年物国債の流通利回りでみた長期金利は1.6%まで低下(債券相場は上昇)したのである。 ちょっと待ってほしい。今回の発表か ………

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