2006年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
7月4日付朝日新聞が1面で報じた武田薬品工業の光工場(山口県光市)建設工事をめぐるリベート問題。発注責任者だった武田薬品の元副社長側の働きかけで工事を受注した鹿島などが、03~04年に業務委託料や外注費の名目で元副社長の知人が関与する複数の会社に約9億円を支払っていたことについて、東京国税局は、取引の実態がなく実際は受注謝礼のリベートだったとして、鹿島などに重加算税を含む追徴課税を行った。 武田薬品は大阪発祥の国内製薬最大手。工場や研究所の施工の受注競争では「歴史的に同じ関西発祥の大林組が最も強く、それを同じく関西勢の竹中工務店が何とか切り崩そうという構図だった」(大手ゼネコン幹部)。03年に武田薬品は国内生産拠点の再編で総工費210億円の光工場大増設計画を発表したが、メーンで受注したのが鹿島だと伝わると、ゼネコン業界では驚きの声が上がった。「関 ………
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