2006年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
首都圏の民間鉄道・バス99社が来年3月に導入する共通IC乗車券「PASMO(パスモ)」が、参加事業者間の思惑の違いから足並みが乱れてきた。 首都圏では鉄道は「パスネット」、バスは「バス共通カード」という磁気式の共通交通乗車券がすでにある。パスネット導入に際しては、東京急行、京王が積極的に推進したのに対し、路線環境や設備投資の面から「川向こうの鉄道会社(東武、京成)は乗り気でなかった」(鉄道関係者)が、パスモ導入でも鉄道会社間で同様の温度差があるという。 一方、バス共通カードは最大17%という高率の割増額がついているため、体力の弱いバス会社からはパスモ導入を機にプレミアム削減を期待する声もあり、事業者間のすり合わせに手間取っている。また、バス会社側には「パスモが鉄道会社主導であることにも不満がある」ようだ。 一体感に乏しいパスモ連合だが、採算性を疑 ………
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