阪神百貨店の「棚ボタ」阪急百貨店の「後悔」

2006年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 阪神電気鉄道は傘下にある大阪・梅田の阪神百貨店の建て替えを検討する方針を固めた。梅田地区ではJR大阪駅隣接地に三越が進出するほか、2011年に完成予定の阪急百貨店梅田本店と、大丸梅田店の建て替え・増床工事が進行中。阪神百貨店はこれまで改装工事だけの計画だったが、阪急ホールディングス(HD)との10月の経営統合が決まり、事情が変わった。阪急HDの土地やビル群を使って近くに仮の店舗を構えることが可能になったからだ。改装工事にとどまれば競争力の低下は避けられなかった阪神百貨店には願ってもない追い風となった。 逆に運をつかみそこなったのが阪急百貨店。阪急HDとともに総額500億円超を投じて建て替え工事に着手した直後に、阪神との事業統合が決まったからだ。梅田本店は旗艦店であるだけに工事期間中、店舗の閉鎖はできない。仕方なく営業を続けながら、少しずつ建て替えると ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。