咽喉に刺さった「ミサワ問題」。異例の刑事告訴の捜査が始まった。
2006年9月号 DEEP
小泉政権の「落日現象」といえばそれまでだが、権勢を振るった竹中平蔵総務相の旗色が悪い。6月下旬、「竹中大臣が自殺した……」との怪情報が流れ、マスコミ各社は確認に走った。すぐにガセネタと判明したが、メディアへの出番が減り「疲れた様子」(総務省幹部)と囁かれていただけに憶測を呼んだ。 6月16日、民主党議員4人が「竹中平蔵経済研究所」を名乗る「有限責任中間法人トリガーラボ」(東京・赤坂、跡田直澄理事=慶大商学部教授)を東京地検特捜部に刑事告発した。「あたかも学術団体のごとく装って……竹中平蔵の主義、施策を推進し、組織的継続的に政治活動を行っているのに政治資金規正法に定める収支報告を行わなかった」と訴える。この問題は、3月の参議院予算委員会でも取り上げられ、民主党議員が「この法人の基金は2004年10月の5千万円から05年4月には9千万円に増えており、カネの流 ………
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